Gabon Matin -ガボンマタン-

青年海外協力隊2018年1次隊ガボン隊員のリレーブログ

2018年1次隊ガボン組、任期終了しました

ブログを読んでくださっている皆様、お久しぶりです。

2018年1次隊のガボン組です。

2020年7月9日をもって、6名みんな任期満了しました。

 

コロナ禍で全世界が大変な状況である最中、

ちょっとニュースにもなっていましたが

全世界のJICAボランティアはみんな一斉退避し、

3月下旬にみんな無事に帰国しました。

 

ちなみに、そーめんとキティちゃんは現職参加であったため

3月で任期満了して帰国できました!

他4人は退避という形で帰国でした。

 

 

年明けからコロナの話はガボンの職場でも出ていて、

2・3月頃にはアジア人というだけでコロナ差別されて

すれ違う人に「コロナ!」と叫ばれたり

タクシー乗車拒否されたり、ボランティアの中では

被害にあっていた人もいたようです。

 

しかしガボン人はそんな人ばかりではなく、

「家族は大丈夫?」「日本は危ないからガボンにいなさい!」

と優しい言葉をかけてくれる人もたくさんいました。

(帰国前、ガボン国内の感染者は日本よりかなり少なかったのです)

 

帰国はとっても急で、出国2日前に緊急帰国が決定しました。

いろいろな国がどんどん国境閉鎖していく中、

日本に帰るための航空便をJICAの方々が懸命に取って下さり

ぎりぎりで出国して帰国することができました!

(私たちの出国した2日後?にガボンは国境閉鎖しました…セーフ)

 

退避した4名は、帰国してすぐはホテルで2週間の隔離生活を送りました。

日本にいる間はネットを使って現地のスタッフとやりとりをして

遠隔支援を行ったり、報告書を書いたりと、

みんな日本でできることをいろいろしておりました。

 

今はもう、日本に帰ってきて5ヶ月が経ちましたが、みんなそれぞれ日本での新しい生活を始めています。 

 

まさかこんな形で任期が終わるとは思いもよりませんでしたが、

1年9か月、ガボンで過ごせたことはとても貴重でありがたい経験でした。

 

最後に、6人それぞれから一言ずつ書いて

このブログを終了しようと思います!

 

●そーめん

(多忙の為コメントする時間がありませんでした!いつか彼なら、書くかも?) 

 

●キティ
2年間不定期に更新している私たちのブログを楽しみに待っていてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私は現職参加という立場で参加した為、本当は同期の中で4か月早く帰国するということになっていましたが、コロナの影響もあり、まさかのほぼ同時期に帰国という形になりました。みんな様々な思いがあるとは思いますが、とりあえず全員が無事に帰国できたことは嬉しいです。そして、私は4月から通常通りに仕事が始まってすでに5カ月が経ち、色々なことがありました。日本の教育が素晴らしいと感じたことやアフリカの方が良かったなと思うこともしばしば。。そして何よりも未だ慣れない仕事内容に四苦八苦しているのも事実です(´;ω;`)ウゥゥ
私としては、このブログが終わるとしても、最後にこの同期6人の通知表をぜひ書きたいなと思っています!!訓練所で出会ってから2年間。私なりにそれぞれの人格を見て勝手に教師目線で評価します。(笑)お楽しみにーーー♡

 

●ポムテ

残り3か月ほどの任期を残しての帰国となりましたが、やれることは、まぁやれたかなぁ、という感じです。一から畑を再開させて、20種類以上の野菜を収穫できたし、マンゴーやアボカドなどの植樹、土壌消毒なんかも試しました。支柱が手に入らず設置できなかった「日除け」はちょっと心残り。

昔、シュバイツァー博士が自給自足を夢見て拓いた畑。そこで自分も同じ目標に向けて活動できたことは、とても良い経験・思い出になりました。

またいつか、機会があれば(20,30年後とかに?)訪れたいと思います。

Au revoir , Lambaréné !

 

●まみむ

ガボンでの思い出を一言で表すなら、「日々奮闘」ですかね。活動はもちろんのこと、買い物するのも、タクシーに乗るのも、その辺を歩くのも、たくさんのアフリカ人と喧嘩し、時にはやさしさに触れてホロリとする毎日でした。

この約2年間、ガボンの妊婦さんと赤ちゃん、これからのガボンを担う若者たちのために!と思いながら活動していましたが、最終的に一番成長させてもらったのは私なのかもしれないなと振り返った今日この頃です。

活動を私たちの活動を応援してくださったすべての皆様に感謝したいと思います。

Merci beaucoup !

 

●おこめ

ガボンでの生活は、毎日が異文化理解との格闘で、喜怒哀楽が爆発した日々でした。

ガボンに居た当時は、「あ~日本帰りて~」と隣に住むまみむと冗談交じりで愚痴っていましたが、いざ本当に、しかも急に帰国してしまった今思うことは、毎日がやりがいに満ちた楽しい日々だったということです。

外での何気ない挨拶や、ゆったりとした時間、汚いタクシーの中での会話(喧嘩が8割程)、職場での奮闘、全てがもう二度と経験出来ない貴重な時間だったことが、今とてもよく分かります。

青年海外協力隊になったからこそ出会えた、日本人やガボン人を含める沢山の人々との出会いは一生の宝物だと自信を持って言えます。

日本で過ごす2年、ガボンで過ごす2年、間違いなく、一生の思い出に残る2年はガボンで過ごした時間です。

協力隊になれて、ガボンに行けて、本当によかったです。この2年を支え応援してくださった全ての皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

※私のブログはまだもう少し更新予定なので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。

 

●むーみん

 2年間、このブログを通じて私たちのブログを応援してくださり、ありがとうございました。

新型コロナウイルス流行の影響で急な帰国となり、お世話になったガボンの同僚や、家族のように接してくれたホストファミリー・友人たちにお礼すらできず、

帰国直後はなかなか心の整理ができませんでした。

現在は都内にある保健所の感染症課で外国人担当として働いており、ガボンでの経験をフルに活かせていることを嬉しく思っています。

また世界のどこかでみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 ********************

 

このブログが、今後ガボンに関わるたくさんの人にとって、

海外で頑張る・頑張ろうとしている人にとって、

少しでも役立てることを祈っています!

 

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それではみなさん、Au revoir!(オルボワール!)

 

※今後も、活動について書き残したことを

ここに投稿するメンバーがいるかもしれません(笑)

ピアエデュケーター養成

読んでくださっているみなさま、Bonjour

更新が遅くなってすみません。

年始から、「ここは日本なの?」って思うくらい、怒涛の忙しさでした、、。

 

さて、1月はようやく目標にしてた保健クラブの設立のための研修ができました。私が年末一時帰国してるときにも、助産師のお姉さま方が着々と会議や資料の用意を進めてくださったおかげでした。もう日本人と働くってなんて素晴らしいんだと何度感動したかわかりません♡!

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教育省や保健省、各学校の先生たちの中にも、一緒に楽しく、前向きに取り組んでくれる人が見つかってよかったです。

 

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研修当日に校長先生の一存で延期になったり、いろいろうまくいかなくてイライラすることも多かったですが、、

何より子どもたちが可愛くて、このまま素直に幸せに育ってくれるといいなと思いました。

 

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それではまたまた(^^)

カメproject

 

こんにちは、筆不精まみむです。

ブログ、なかなか書く気が起きない病気で

いつもおこめちゃんに先に書いてもらったり

順番が来ても1か月くらい放置です。反省。

 

今回はガボンのシニアボランティアの方が始めた

カメプロジェクト、通称カメプロについて。

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ガボン南大西洋に位置していて、

首都のリーブルビルは海沿いに面しています。

そのため、カメが産卵期になると浜へ来るそうです。

ガボンにくるカメの産卵期は11月頃からのようで、

卵は2カ月後に孵化します。

カメは1度に100個ほどの卵を産むそうですが、

浜辺で孵化した子ガメは海にたどり着くまでに

鳥やカニなどに襲われて死んでしまうそうです。

また、カメの産んだ場所によっては、

障害物(ゴミとか)で海にたどり着けないとのこと。

 

カメプロはそんな子ガメを助けるためのプロジェクト。

朝6時に家を出発して

砂浜を2時間程歩いて子ガメを探し、

見つけたら海へ連れて行ってあげます。

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朝日きれい。

 

シニアボランティアの方は11月か12月からしていたそうですが、

わたしは12月31日からスタート。

年末年始含めて計5回ほどしましたが、

結論から言うと一度も子ガメには会えませんでした。

孵化後の卵の殻は見つけました。

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あと会えたのは母カメと子ガメの死体1匹ずつ。

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頑張ったんだね…と思いながら、

手を合わせて供養しました。

子ガメは浜で死んでいたので、

おこめちゃんが海に返してあげました。

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シニアボランティアさんが撮った子ガメの写真を載せていいよって許可いただきました。

孵化して海に向かう子ガメたち。

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かわいい。

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孵化するまでの2ヶ月の間に上へ草が生えてしまうと、なかなか抜け出せなくなっちゃうそうです。

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たくさんいる〜!

 

 

ガボンの浜辺はゴミだらけで本当に汚く、障害物だらけで子ガメたちは大変だろうなという気持ちでいっぱいでした。

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ゴミだらけの浜辺、

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そしてそれを撮るおこめちゃんと後輩ちゃん。

 

しかし朝の浜辺散歩、楽しかったです。

以下、おこめちゃんが激写した浜辺のゴミシリーズ。

①レガブ缶

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スタンダードなゴミですね。

②ソファ

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大きいゴミですね。

③ライオンのぬいぐるみ

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トイストーリーのおもちゃだったらこの子泣いてますね。

④服

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ガボン人、乾季になるとすぐ長袖着るんですよね。

⑤スイカ

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埋まってました。後ろにいるのはシニアボランティアの方。この写真すき。

スピッツ(採血の時に血を入れるやつです)

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検査技師のおこめちゃんは見つけて興奮してました。

日本だとありえないゴミです。

⑦人形の足

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この後、手も探しました。

⑧人形の手

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手、ありました。本体どこだ。

⑨人形

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残念ながら先ほど見つけた手足とはちがう人形だったようです。ちょっとホラー。

⑩わさび

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中国産。

 

 

1月いっぱいはまだ子ガメいる可能性があるそうなので、引き続きカメプロしたいと思います。

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やる気のおこめちゃん。

 

ちなみに、前にわたしが書いた記事で

ガボンの楽園と呼んでいたポワンデニでは

時期になるとカメの産卵ツアーに参加できるようです。

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出会ってしまった、タクシー窃盗団

まみむさんが多忙なので、おこめが今回書きます。

 

 

先週、小学生のとき以来の高熱を出しました。

関節が痛い&だるさで起きて熱を測ったらまさか38℃越えで、状況判断できなくてとりあえず洗濯機回すという奇妙な行動に出ました(笑)

最高で39.4℃。つらすぎて涙ボロボロでした。洗濯してしまったものだから取り込まなくてはならず、朦朧とする中で取り込んで畳むという「高熱時に洗濯するな」という一生の教訓ができました。

同じ敷地に住むボランティアさんたちがポカリと食べ物を定期的に供給してくださり、生き延びることができました。感謝しかありません。ボランティア仲間の優しさがクリスマスプレゼントでした。

ちなみに、高熱すぎて手がふやけたのかiPhone指紋認証が利きませんでした。驚き。

 

 

 

さて本題、

 

 

 

ガボンの首都の12月は窃盗やひったくりなどの軽犯罪が増える月です。

クリスマスを祝うお金が欲しいからです。

 

 

いつも以上に気を張って生活する日々ですが、ついに出会ってしまいました。

 

 

朝、職場に行くにはいつもタクシーに乗って行っています。

タクシーと聞いて「優雅な通勤だな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも忘れてはいけません、ここはガボン

 

 

値段と行き先交渉から始まり、

運転手が行きたい場所じゃなかったり、値段が気に食わなかったりしたら無言で去って行かれるという塩対応に負けず、

なんとか乗れても乗り合いだからデカいマダムのお尻に追いやられて細くなって座り、

窓は閉まらないので傘をさしたいと思うほどに雨水を浴び、

シノア(中国人)は金持ってるんだからもっと払えよという腹立つ運転手と戦い、

肌の白い人と寝たいというセクハラ野郎をかわし、

無事に目的地に着いて降りても、砂埃だらけの座席のせいで汚れた服に絶望する

というストレスフルな移動がこの国のタクシーです。

 

 

(右側の色の塗ってある車がタクシー)

 

 

でもたまには笑えるシチュエーションもあるのもタクシーの面白いところ。

 

 

(写真中央にご注目)

 

助手席に乗ったら目の前にそのままフランスパンが置いてありました。

おそらく人生でなかなか出会わないシチュエーションです。(笑)

 

 

そんなタクシーに乗る毎日ですが、先日もいつも通りに乗って通勤をしていました。

 

 

私が乗り込んだタクシーは既に客3人が乗っていて、私が乗ったことで満席となりました。

私の左には大きいマダム、その隣には中年男性、運転手の横の助手席にはやや若めの男性が座っていました。

 

 

走り出して数秒ほどで左端の中年男性が「座席が濡れてる」と騒ぎ始めました。

すると運転手が後ろの席へ手を伸ばし、「ほんとだ濡れてる。朝洗車したからだな」と言うと、私に向かって「アミ(友達という意味の、知らない人にでも使う呼び名)、前の席に乗ってくれ」と言ってきました。

「は?助手席に?いやいや、もう人が座ってるじゃん」と駄々をこねましたが、運転手は「座席が濡れてるんだから、前に乗ってくれよ」と移動を推してきます。

 

 

あれ、このシチュエーション、知ってるぞ。

この時すでに8割程疑いを持っていました。

 

 

でもまだ確定ではないと、好奇心が勝った私は助手席に移動しました。

 

 

若めの男性と私、2人で助手席に座る形になりました。

すると男性が「狭いから、腕を僕の肩にまわして」と言ってきました。

「やだ」と一蹴し、前を向くと、視線を感じます。

男性は私の荷物を凝視しているのです。

 

 

この時点で9割ほど確信しました。

 

 

つぎに来るとしたら、「サイドミラー直して」だなと考えていると…

 

 

「アミ、サイドミラーが変だ!直してくれ!」

おいおいマジかよ、ほんとに来たじゃないかと疑惑は完全なる確信に変わり、

これ以上この車に乗るのは危険だと判断し

「降りる!ここで、おーりーる!」と言い、運よくすぐそばにタクシーを停められるスペースがあったのでそこで逃げるように降り、タクシーも逃げるように急いで走り去っていきました。

 

 

タクシーに乗ってから僅か1分半くらいの出来事でした。

 

 

実はこれ、客と運転手がグルの典型的なタクシー窃盗の手口なのです。

 

 

ターゲットを助手席に座らせて密着し、狭くて身動きが取れない状況にしたらサイドミラーやルームミラーをいじらせて、意識がミラーに向いているすきにポケットやカバンから金になる物を盗る、という手口です。

 

 

何年も前からある手口で、過去にJICA関係者も被害にあったり未遂にあったりしています。

 

 

まさか今回、私が朝っぱらからこの窃盗団にであるとは、驚きでした。

 

 

何年も方法を変えず、テンプレ通りの手口で挑んでくるグループにも驚きです。

 

 

でももし私がガボンに来て間もない頃だったら、もしこの手口を知らなかったら、と考えたら恐怖を感じます。おそらく見事に引っ掛かっていたと思います。

 

 

幸い私は何も盗られず、無傷で無事に降りられましたが、もしこのグループが暴力的な人たちだったらどうなっていたか分かりません。

ほぼ黒だと分かっていながら好奇心を優先して助手席に乗った私は大バカ者だと反省しました。

 

 

ちなみに、私のその日のカバンの中身は自分でも財布を探すのが大変なくらいにごっちゃごっちゃしていました(笑)

盗まれる対策としてカバンの中身を整頓しないのはアリかもしれません(笑)

 

 

聞いたところによると、各国でこういう窃盗団はいるらしくウガンダは「助手席のドア閉まらないから手で押さえてくれ作戦」らしいです。

みなさん、旅行に行くときは気を付けましょうね。

 

 

話は始めの高熱に戻り、

こんな危険なタクシーがはびこる首都ですが、

病院に行きたいけどJICAの車が出払ってて足がないという高熱の私に「タクシー乗っていけば?」と指示した、タクシーに乗ったこともないJICAの健康管理員は一生恨みます。

※さすがに高熱でこの国のタクシーは危険すぎると判断した調整員さんが、なんとかJICAの車を出して私は無事に病院や薬局に行けて助かりました。

 

 

 以前、私はガボンのタクシー事情について書きましたが、その中にこのタクシー窃盗のことも書いていました!

1年前に予習していたようです(笑)

gabonjocv2018.hatenablog.com

 

 

以上、典型的なタクシー窃盗団に遭遇した話でした!

 

 

みなさん、2019年もガボンマタンを読んでいただきありがとうございました。

私たち2018年1次隊の任期は残り半年、現職参加のキティとそーめんは残り3ヶ月です。

各々精一杯残りの時間で活動させて頂きます。温かく応援していただければ幸いです。

では、よいお年を!2020年もよろしくお願いいたします。

 

 

私のブログ、まみむが書いているブログもどうぞご覧ください。

 

👇輸血好きが前面に溢れているおこめのブログ

我らのガボン日記 ー臨床検査技師編ー

 

👇iPhone落とした話は映画化できるくらいに奇跡の物語、まみむのブログ

我らのガボン日記-助産師編-

- Le Temps des Mangues -

 

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ガボンの11月はマンゴーの季節です。

 

シュバイツァー病院の敷地内には、あちこちにマンゴーの木があります。10月の終わりから、色づき始めた実が徐々に落ち始めます。

 

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木を見上げると、マンゴーがたくさん。

 

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実の大きさは握りこぶしくらい。たわわに実ってます。

 

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木の下にもマンゴーがたくさん。11月に入ると、熟したマンゴーが落ち始めます。

 

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毎日掃き掃除をしてるので、一日で落ちてくるマンゴーがこの量。

 

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雨の日も、

 

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晴れの日も、

 

風が吹けば落ちてきます。

雨の降り始めは特にすごいです。

 

ここの建物の屋根はトタン板なので、屋根に落ちる度に『バンッ!ゴロゴロゴロ…ボトっ!』と大きな音がします。夜中でも遠くから聞こえてくる。

 

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掃きだめはこんな感じ。

 

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マンゴー拾い放題・食べ放題だけど、大半の実は落ちた際に割れてしまったり、

 

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すでにコウモリに齧られていたりします。

 

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最近畑でよく見るこの物体。大きさは10円玉くらい。はじめ見たときは、トカゲのフン?カタツムリのフン?とか色々考えたけど、同僚曰く、コウモリのフンらしい。マンゴーを食べているからオレンジ色なのかな?本当にコウモリのフンなのかネットで調べていたら、ミツバチも似た色のフンをするらしく、餌である花粉と同じ色をしているそう。でもミツバチのフンは数ミリでもっと小さい。

 

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綺麗なマンゴーを見つけたら、持って帰って食べてます。

現地の人はよく、木になっている実を目掛けて、石や枝を投げたり、棒で突いたりして取っています。食べずに売る人も多い。

 

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ここのマンゴーはとても繊維質です。丸ごとかじり付くと、繊維が歯間に挟まり大変なことになります。だから切ってから食べたほうがいいです。冷やして食べるとおいしい。

現地の人で、直接かじり付いてる人もいるけれど、見てるとみんな食べると言うより、果汁を吸ってる感じ。

日本で食べるような柔らかい実を付けるマンゴーの木もあるけれど、数は少ないです。

 

 

マンゴーは雨が降り始める9月半ば頃から花を咲かせて実を付けます。

 

ガボンでは6~8月の3カ月間に30mmしか雨が降りません(大乾季)。一方、10~11月の2か月間では700mmを超える雨が降ります(大雨季)。その後、12~2月にかけて雨が少し落ち着いて(小乾季)、3~5月になるとまた少し雨が多くなります(小雨季)。

 

一年の中で「雨の降る時期」「降らない時期」がはっきりしているのが、ガボンの気候の特徴です。

 

 

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【写真上:乾季(8月)、写真下:雨季(11月)】

 

オゴウエ川の水位は、時期によって大きく変わります。

 

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乾季と雨季での水位差は5m近く。

 

今年は10月に入り、洪水、地滑り、道路の陥没など、降雨による被害がガボン各地で発生しているそうです。確かに今年のオゴウエ川は去年よりも水位が高い。

去年は写真で見える階段(船着き場?)までずっと陸続きだったけれど、今年はその手前まで水が来ています。階段の上から5段目までしか水が来なかったのが、今年は2段目まで上がってます。写真を撮ったこの日が今のところ最高水位。水位は毎日上がったり下がったりします。

 

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この雨で新しく広げた畑も一部水没してしまいました。

手前に植えたオクラは、この後、別の場所へ移植済み。

 

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畑と川の境目。この畑が一番川に近くて低い場所。さらに50㎝水位が上がると他の畑も水没しそう・・・

 

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逆から見た風景。畑の中で魚が泳いでました。

 

 

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病院にいる犬。畑に行くと付いて来ます。今日は水浴び。

 

 

雨季は日差しが強くて暑いのです。

 

 

ポムテ

ようやく新年度が始まりました。。

Bonjour ! キティです。

 

前回のブログからかなり空いているのですが、その間に長----い4か月のバカンスもあっという間に終わり、学校がいよいよ始まりました。

 

と言っても、9月30日に新年度が始まる予定が、ガボン得意のお国の事情でさらに1カ月遅れて、、、10月25日にようやく学校が始まったのです。

 

その事情というのがこちら。

↓  9月25日に工事が着工される。

 え、絶対終わらんやろ(# ゚Д゚)とカウンターパートに言ったら、2週間で終わると。

 それでも学校始まりは来週じゃんと言ったら、国が教育省にお金をよこしたのが最近

 だから仕方ないとのこと。

 『バカンス中にやる』という頭がないのか、先を見越した段取りが組めないのか、誰

 がこの時期にやれと指示したのか、国に疑問ばかりだったこの日。。。"(-""-)"

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そして工事がようやく終わったと言われたのが10月22日。

学校が始まった25日初日の学校がこれ。↓

 

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どうやって授業するんや\(゜ロ\)(/ロ゜)/!!!

校長先生にどうなってるの?と聞くと、「2年、4年の1クラス、5年は今日から始まったよ!」とのこと。

おい、工事終わったんじゃないんかーーーーい\(◎o◎)/

結局、全学年が始まったのは11月。しかも、各学校によって始まりはバラバラ。

ということで、4カ月→5カ月のバカンスを終えて今月からちゃんと始まったのが事実。もうこの国の教育はまずはバカンスをどうにかしないとダメという根本的な問題が。。。(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

心が折れかかったまま始まった学校ですが、始まったら始まったで忙しい日々を送っています。

学校が始まった次の週には算数セミナーをし、巡回していた3校→6校に増やして日本式かけ算の営業に各クラスかけまわり、一緒にかけ算九九の歌を歌ったり、マス計算のテストをしてみたりと、、、先生たちも協力してくれて嬉しい反面、このままちゃんとやり続けてくれるのかな?という不安が無きにしも非ず( ノД`)シクシク…

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そんなこんなで算数は午前中に各学校まわりながら、もう1つの企画も同時に始動!

 

バカンス中にベナン旅行へ行った際、同期から話を聞いたり動画を見せてもらったり、資料をもらって見ていたら、、、”運動会やりたくなるよねーーー(*´Д`)♡”

 

ということで、カウンターパートにそれとなくやりたいなーと動画を見せてみると、、『おー!面白そうだね!!これ、いいね、やろう!!』との声がヽ(^o^)丿✨

 

早速、DAP(教育事務所)→各学校の校長→担任の先生→子供たちへと話がどんどん進み、やろうと言い始めた2週間で練習までこぎつけることができました。

 

①子供達へ運動会のせつめいをしてくれる5年生の先生

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②並ばせるだけで10分くらいかかる。これが本当に各校大変💦

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③ ランバレネの隊員も手伝ってくれています。忙しいのにありがとう(´;ω;`)ウゥゥ

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新年度が始まった1か月の間に、上記以外にも本当に色々なことがありました。

もちろんガボン人にイライラしたことも多々。。。(笑)

 

それでも、運動会に向けてプレゼン準備や資料作りを手伝ってくれた後輩隊員の子や、教育部でもないのに快く準備・練習から付き合ってくれているランバレネの隊員たち、

相談にのってくれたベナンの同期、セルメル・JICA関係の方たちと、本当にたくさんの方々が相談にのってくれて支えてくれたお陰で2週間という短さで始動したこの企画。

 

まだまだ練習は始まったばかりで幸先不安なことばかりですが、

ガボンの子供たちのために、運動会を絶対に実現させる』という私の短い活動期間の中での1つの目標が皆さんのお陰で叶えられそうです。

 

日本で教員をしていた時に、必ず子供たちに言っていた言葉。

『人に感謝する心を忘れるな。感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く』

この言葉を今、自分自身に言い聞かせながら過ごす日々。(笑)

 

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            ♡全ては子供たちの笑顔のために♡

 

 

 

今更・・・複雑・・・困惑・・・

 

 色々と整理がつかず、投稿が大分遅くなっちゃいました・・・そうめんです。

 前回投稿で『日本は本当にキレイ?』っていうテーマで書こうとしていたけれど、テーマ変更します。

 先に謝っておきます。今回は愚痴らせてください・・・ごめんなさい。

 

 8月の隊員総会、9月に他の隊員との共同活動で首都へ行ったり来たりが続き忙しとは裏腹に、何だか活動のリズムが乱れ、何となく時間が流れてしまった今日この頃。更にこの状況を助長させているのが、スタッフのバカンス(長期休暇)による配属先の活気の無さに加え、これこそ今回のテーマ『今更・・・複雑・・・困惑・・・』でもあるけれど、時間や期日をとにかく守らないのが一番大きい要因になっている。

 本当に、今更なんだけど、これがGABANなのか!!っていうくらい思い知らされている気がして仕方がない。誰に聞いても「すぐ、明日、今週、来週などなど・・・」っていうけれど、守られたことがない。これは通称『来る来る詐欺』ってやつにひっかかり気が滅入ってしまった。更にひどいのは「誰もわからない」っていうケースもあって、国外に行ったきり連絡もつかず待てど、暮らせど一向に戻ってこないなんてこともある。

 単に生活しているだけなら、他人が戻ってこようが来なかろうが気にもならないけれど、活動先でこんなことが起きてしまうと、活動期間に限りがあって、やりたいことがあって、相談しなきゃならないなどの状況にあるのに、郷は郷に従えとは言うけれどこんなことは到底受け入れられないし、従うことなんてできない。もしこんな状況に染まってし合ったら『堕落』の一途しかたどれない気しかしない。

 

 こんな状況でも活動先、町、人々のことは好きなんだけど・・・やっぱり自分はGABON人にはなれないなぁ~

 

 そして、複雑でとっても困惑していることがある。

 それは、①先に書いた「連絡がつかないスタッフ」、②ここまで一緒に活動してきた同じ部署の同僚が職場を「クビ」にされてしまったことだ。

 なぜこの二人が、僕の気持ちをこんなに混乱させているかと言えば、単純に仲間が居なくなって寂しいなんて、そんな単純なことではない。むしろこの二人が居ないことで僕の活動に与える支障があまりに大きすぎるところにある。この二人は、JICAへの報告書や各省庁への報告書の添削・校正してもらってきた。また、今までの活動についての相談や他のスタッフへの説明などを行ってくれていた二人だった。

 だから、これから活動の終盤・仕上げに向かっていかなければならない大事な時期に、こんな状況が訪れるなんて夢にも思っていなかった・・・今は心にぽっかり穴が開いてしまったような気持ちで、なんだか活動が空回りしてしまっている・・・お願いだから悪い夢ならさめてくれ・・・

 ②の仲間については、特に僕にとっての一番の理解者で、仕事が終わればいっつも飲みに行って、色んな相談や話をしてきた。なんで、こんな風になる前に、「俺は何かできなかったのか?一緒に病院長のところへ頭を下げに行って、許してもらえなかったのか?(先日、直接病院長に復帰の可能性を聞いたけどNO!の一言で終わってしまった。)etc…」って考える毎日で気持ちが落ち着かない・・・

 彼の抱えていた仕事は、この国の人達が一番嫌い(おそらく)な「統計」を担当していた。当然覚悟はしているけれど、この仕事は僕がやる羽目になるのは分かっている。でもそんなことはどうでもいい。

 今まで彼の作業を軽減し、効率を図って正しい統計をとるための意識改革を一緒に活動してきたのに、すべてが水の泡・・・一体俺は何のためにこの1年以上の時間を使ってきたのだろう・・・なんともやりきれなくて空しい・・・

 

 とはいっても自分の残りの活動もあと数か月、もう一回気持ちを高めて少しでも悔いを残さないように頑張るしかないな・・・

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きっともう揃うことのない3人・・・