ガボンのタクシー
おこめです。
美味しいお米が食べたいです。
日本全国の米の食べ比べをするのが大好きなのですが、
今一番食べたいお米は宮城の新銘柄「だて正夢」です。
今回は、美味しいお米に飢えているおこめが担当です。
ここガボンには、
日本のように細かく張り巡らされ、丁寧に行き先が示された電車はバスはありません。
では、どうやって移動するか?
タクシーです。
この国で生きていくためには、
タクシーを使いこなすことが必須です。
比較的安く乗れるのですが、
少々の困難、苦痛、危険を伴います…
ガボンで生活して半年程たちますが、タクシーは相変わらず嫌いです。
ということで、今回は将来ガボンに来た時に役立つタクシー講座です。
※来ない人がほぼ100%だと思いますが、読んでください(笑)
↑ 街中でスマホは出せないので、タクシーの写真を撮れませんがJICAの車に乗っているときに撮ったタクシーの様子です。
緑や紫、赤色に塗られているので、遠くからでも「あ、きた」と分かります。
ほとんどが中古車だと思いますが、けっこうなボロボロ具合です。
各車で内装が少し違ったり、壊れ具合が違ったり、その補強の仕方が違ったりして、
けっこうおもしろいです。
ある日のタクシーは内側のドアノブがフォークかスプーンの柄でした。
意外と開けやすかったです。
内側のドアノブはないのがしょっちゅうなので、最近は戸惑うことなく外側に手を伸ばして開けられるようになりました。
一度、開けるのにコツが必要で、私は開けられずに困り果て外の歩行者に開けてもらったこともあります。
窓の上げ下げのところが壊れていて閉まらず、大雨でも開けっ放しでザーザーに雨を浴びたこともあります。
もう、スプラッシュマウンテンです。
相乗りなので、他の客の会話を聞けるのですが、
運転手と客がお釣りをめぐって大喧嘩を始めたこともあり、本気で怖かったこともあります。
だいたいのタクシーがこんな感じです。
もう、挙げるときりがないくらいタクシーネタは日々溜まっています。
そして、日本と大きく違うのは、
タクシー移動には危険を伴うということです。
乗ったタクシーは実は運転手と客のグルの集団で、
「ミラーを直してほしい」
とお願いされて手を伸ばして直しているうちにカバンの中から財布を取られた例もあります。
渋滞でのろのろ進んでいるときに、
盗人が突然ドアを開けてバッグを奪って逃げた例もあります。
空いている窓から手を伸ばして膝の上に置いている荷物を奪う例もあります。
怖いです…
これだけじゃありません。
前述の通り、車体はボロボロなので走行中に壊れる可能性もあります。
運転が荒いかつスピード超過なので、追突事故はしょっちゅうです。
もう数えきれないほど事故をみました。
運転手が悪い人で、ぼったくられることもあります。
腹立って運転手と喧嘩したこともあります。勝ちました。
そんななかで、
優しかったり面白かったりする運転手に出会うとほっとします。
(大抵が出稼ぎの外国人です)
毎日タクシーに乗らなくてはならないので、正直かなり疲れます。
簡単に乗れて、行き先を伝えるだけで、快適な車内で目的地に連れて行ってもらう日本のタクシーは素晴らしい。
つくづくそう思います。
日本に帰ってタクシーに乗ったら、
いかに日本のタクシーが素晴らしいかを伝えて運転手さんにありがとうと言いたいです。
では最後に、タクシーの乗り方を詳しく説明します。
ガボン旅行者必見ですよ。
★ ガボンのタクシー乗り方講座 ★
1.まずは目的地の方向側の、車が停まりやすそうな少々開けた場所に立ちます。
場所が分からないときはとりあえず行き先伝えると、
「反対側の道路の方がいい」とタクシーの運転手や周りの通行人が教えて
くれるときがあります。
2. タクシーが来たら、乗りたい人数を指で示します。
例えば、2人ならピースサインのような感じで示します。
3.タクシーが停まってくれたら、ここからが本番です。
4.窓越しで「必要な席数、値段、場所」を運転手に交渉します。
例えば、2人で空港まで1000fCFAで行きたかったら、
「2 places(ドゥープラス), 1000f(ミルフラン), aéroport(アエロポー)」
と言います。
5.発音が悪いと高確率で「あ?」と言われるので怖気づかずにもう一回言います。
6.OKなら、運転手がうなずいたり、クラクションならしたりして交渉成立です。
たまに、小銭ある?と聞いてくるので細かいお金を持っておいた方がいいです。
7.相乗りなので、体の大きいご婦人の隣になると、窮屈です。
ちなみに助手席はシートベルトを必ずします。
8.目的地らへんについたら、「どこかそこらへん(quelque part)」と言って
停めてもらいます。
9.お金を運転手に渡し、お釣りがある場合は受けとって、ドアを閉めて、終了です。
ちなみに、最初の頃、日本の癖でドアを閉め忘れて、運転手がきょとんとした
顔でこっちを見てきたことがありました(笑)
以上、ガボンのタクシー事情でした。
~ガボンに旅行へ行くのが嫌になったという人へ~
安心してください、結構な割高ですが貸し切り車も頼めばあります。