Gabon Matin -ガボンマタン-

青年海外協力隊2018年1次隊ガボン隊員のリレーブログ

ガボンで健康診断

おこめです。

早いもので、ガボンに到着して1年以上が経過しました。早いですほんと。

日本とは言葉も生活も食べ物も考え方も何もかもが違う世界で生きて、

うんざりすることも腹立たしいことも嫌なこともたくさんあるけれど、

それに負けずになんとか解決策を見つけ、助けてもらいながらここで生きている自分を褒めたいと思います。

そしてまだまだやれることは沢山あるぞ!と自分のケツをたたいて残りの任期を過ごそうと思います。

 

 

それでは今回は、ガボンで受けた「健康診断」についてです。

1年が経過したら健康診断を受ける決まりがあるので、先日同期みんなで受けてきました。

看護師、助産師、臨床検査技師の医療職がいる同期隊なので、みんなであれこれ評価しながら受診してきました(笑)

 

これがもう、「お~やるじゃん!」やら「おいおいおい」やら「あ~やっぱりね」という色んな感想が生まれた健康診断でした(笑)

 

今回私たちが行ったのは、私立の老舗病院「クリニック シャンブリエ」。

 

外観の写真を撮り忘れましたが、なかなか綺麗な見た目です。

私の職場と近いのでよく横を通りますが、常に患者さんがいたり、この病院の専用の送迎車(救急車なのかな?)も見かけたりしていて、これまで中に入ったことはなかったけれども結構儲かっていそうな印象でした。

 

今回初めて中に入れるうえに、しかも検査を経験できるのでワクワクでこの日を迎えました。

 

中に入ってまずびっくりしたのが、「自動受付機」があること。

しかもちゃんと電源が入っていて、上のテレビ画面には番号が掲示されてちゃんと動いている!

機械があっても機能していないのがあるあるなのでこれは驚き!!すごい。

 

私たちの検査はまずは採血検査かららしく、待合室で待つことに。

何時間待つのか同期と予想しながら、待つことおよそ30分。

なんと、もう呼ばれました!!!!すごい!!!!!!!

 

そしていざ採血。

先輩隊員さんは、過去に他の病院で採血を失敗されまくり十何回も針を刺されたり、針の向きが反対の状態で採血されかけたりなど、怖い情報ばかりだったのでドキドキ。

検査技師の私としては、採血手技は気になるところなのでじっくり観察してやろうと思いながら採血の部屋に入りました。

 

中には採血管の準備をする事務の人と看護師さんの2人。

前のマダムが採血をされている間に、採血管や針は大丈夫なものかを確認。

ちゃんと採血管ごとに並んでいて、針も個包装のディスポタイプ、駆血帯(採血するときに縛るやつ)もありました。

この国では、駆血帯の代わりにゴム手袋を巻くのがあるあるなのでちゃんと駆血帯があることに感動。

急いでパッと様子を撮ったのでブレましたがこんな感じでした。

 

 

いよいよ私の採血の番です。

名前を確認し、駆血帯をし、血管を確認し、アルコールで消毒、針も向きも大丈夫。

そして痛くない!

採血する採血管の順番も正解、転倒混和(採血管の中身と血液をしっかり穏やかに混ぜること)もしっかりしている、駆血帯を取って、採血管を抜いてから、針を抜く。針は医療廃棄ブルの入れ物へポイ。

すばらしい~~~~!!!!拍手です。

 

 

お次は医師の問診。

先生の部屋にはいると、患者毎にディスポのシーツを変えていて驚き。

体重測定と腹部の触診、そして血圧測定。

体重計は昔ながらの針のやつでしたが、はじめっからゼロをさしていません。この国のあるあるです。

血圧測定はこれも昔ながらの、大学で血圧測定の原理を学ぶときにやる聴診器を当てながら測定するコルトコフ法。

腕に巻き、シュポシュポと圧をかけ、シューと空気を抜いていき、聴診器を当てはじめました。

「ん???音聞くの遅くないか?」

ちょっと自信が無かったので同期の助産師さんに確認したらやはり彼女も「あれ測れてないやろ」という同意見。

ん~~~~、血圧測定は信頼性が薄い。

 

 

次は胸部X線

これは診療放射線技師さんの分野で私は専門外なので詳しくないですが、

機械はこんな感じでした。

 

整っている感じです。

 

でも、待合室でまたまた同期の助産師さんと話していて気付いたのが、

「ドアの厚さ、薄くね?」

たしかに、ドアは木製のような印象で、普通の窓もあり、放射線を扱う部屋にしては簡単すぎる作りのような気がします。

ちょっと恐怖を感じます。

 

ちなみに肝心の胸部X線は、日本のような羞恥心への配慮という考えは一切なく、カーテンも何もないところで脱ぎ、エアコンガンガンの部屋で、何かを羽織ことなく上裸で撮影でした。

さすがです。

 

 

こんな感じで1日目の健康診断を終えました。

かかった時間は、3時間弱!まさか午前中で終わるとは!!!

長時間を予想していた我々としては大感動です。

血圧測定は「おいおいおい」でしたが、総合的に「やるじゃん!!」という印象。

 

 

せっかく早く終わったので、みんなでレストランに行きセネガル料理のヤッサを食べました。

鶏肉の素揚げに、玉ねぎが乗っている料理。

セネガル料理は美味しいものばかりで好きです。

 

 

お次は眼科健診。

先日の健康診断の日は、眼科診療の無い日らしく、来る日を狙ってまたみんなで来院。

 

医師が来ていないらしく1時間以上待って、ようやく始まった診察。

一人呼ばれては、間に別の患者さんをはさみ、はさみ、はさみ…、進みが遅くなっていったので「やることは一緒なんだから、みんなで入った方が早いし間違いも減る」ということで、残りの女3人で一緒に診察室に入りました。女は強い。

 

視力検査は電気を消した部屋の壁に、アルファベットを投射し、答えさせるという方法。

でもこれ、毎回同じアルファベットの並びなので覚えてしまうという…(笑)

 

そして眼球を覗きこむ診察が始まりました。

何を見ているのかよく分からないのですが、

もうこれが…笑

 

 

始めはこんな感じでしたが、

だんだん距離が近くなっていき…

 

 

もう……笑

近すぎ!!!!笑

キスしてるようにしか見えない光景に横で見ていて笑いが止まりませんでした(笑)

 

実際に検査されている方も「え、なにこれ、近い近い!笑」と笑いが込み上げてくる状態。

いや~面白かった~

 

結局何なのかよく分かりませんでしたが、眼科健診は終わり、大きなトラブルもなくすべての検査を終えました。

 

やるじゃんシャンブリエと褒めていたのですが、やはりそう簡単には終わりません。

 

 

後日判明した「検査項目漏れ」。

 

 

総蛋白の項目が抜けて、検査していなかったらしいです。

そして身長も測り忘れていたらしいです。

 

ということで、もう一回来院決定。

来週行ってきます(笑)

 

 

老舗の病院、なかなかに設備が整っていても、ここはアフリカ。

「あ~やっぱりね」という感じです。

 

 

いや~ほんと、日本の病院は素晴らしいです。

 

 

ちなみに、今回の健診で検尿と検便もあったのですが、容器はこんな感じ。

 

検尿

 

検便 

超クリアな容器!!!

やはり羞恥心への配慮は、日本ほどは無いようですね。笑

 

以上、「ガボンで健康診断」でした。

 

ちなみに私、個人のブログも書いているのでもしよかったらどうぞ!

maaaai0519.hatenablog.com