Gabon Matin -ガボンマタン-

青年海外協力隊2018年1次隊ガボン隊員のリレーブログ

「日本という国について思うこと・・・」

 どうも「そーめん」です。

 前回の投稿から大分月日が流れ、日本では天皇陛下の退位と即位に伴い、平成令和へ時代が移ろうとしている。そんな中で、これからどんな時代になっていくのだろうと思う今日この頃・・・でも、安心できる時代は望めない。だからこそ、先ずは自己の力をどのように付けて人生を歩むかが大切だな!でも、いつも他力本願なんだけどね・・・
 そんなことを思う中で、「ちょっと!日本って本当は〇〇じゃない?」ってことについて書いてみよ~っと・・・今回は変化を軸に次のテーマで行きま~す。

 

 第1回:『日本は本当に治安がよい国なのか?』

 

  昔から、日本は世界で一番治安のよい国って安全神話が語られ続けている。だけど本当にそうなのかなぁ~?って、日本にいるときから感じてた。その背景には、日本にいる時は、各報道機関やメディアでは毎日といっても過言でないほど、日本中のどこかで「殺人」「放火」「空き巣」「交通犯罪」などの人を殺めるようなニュースが当たり前の日々として流れていた。だけど、今活動しているKoula-Moutouの町の人は、基本、穏やか(飲み屋でタカリに来るgabonaisは、時々言い合いもするけど基本無視!だけど、若者が夜多く集まるBarは少し気を引き締めるけどね(*´∀`*))、この町で過ごしていると、日本は本当に安全なのか?って、より強く感じるようになった。

 

じゃあ、この国はどうなのかというと、確かに「犯罪」はある。
だから、警察官・憲兵・軍人もいるし、刑務所だってある。そして、任期中にも国内では、「盗難・窃盗」被害・未遂に遭う隊員がいる。だから、常に危険と隣り合わせであることは間違いない。
 色はガラッと変わるけど、今年の年明け早々に、首都のリーブルビルで銃声音が鳴り響く、放送局を占拠するなど、今の日本では考えられない「クーデター未遂」が起きたし。でも、こういう出来事は、アフリカ諸国、中東アジアをはじめ世界中で政権交代や国民の不満により起きてるから、衝撃的ではあったけどこの国でも不思議ではないんだよな。
 他の国でも、情勢不安の中で活動している多くの隊員がいるし、危険度が高まれば危険回避のために、日本帰国の措置が取られ情勢を見守る状態になることもある。(私たちの派遣期間にも数ヵ国で生じている。)

 それに、このクーデター未遂がすべて引き金になっているかどうかは分からないけど、反政府や学生、各労働組合などによる各種デモが生じている(私のKoula-Moutouでは見ないけど・・・争い事は好まないみたいだから)。だから、政治情勢が不安定であることは間違いない!
 デモなどは、フランスでも今年大規模なデモが起こり、治安部隊が出動し鎮静化させようとするような事態も生じていた。だから、決して、先進諸国だからと言って安心だとは言えないな。

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放送局占拠の模様

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放送局占拠による破壊模様

 

 日本に置き換えて考えてみると、集会やデモは時折メディアでも報道されることがあるけど、世界で起きるデモとは全く別物だって感じる。

 それは、この国や他の国の人々とは違い本気度熱量が違いすぎる。日本で行われるデモも確かに、何かを変えたい!って意思表示をしていることは同様だけど、やっぱり、一時的なパフォーマンスにしか過ぎないんだよね。

 他の国で起きるデモ活動みたいに、破壊暴動流血火炎瓶催涙ガス銃声が飛び交うことが決していい方法だなんて思わない!でも、この国や多くの国の人たちは、「今の状況を命懸けで変えたい!」って事の現れだって感じている。

     もう一回言うけど「破壊や暴力が決していい方法だとは思わない!」

 だから、日本人も本気で物事を変えたいって思うなら、もっと熱量を高め、声を大きくして行動しなければ変わらないんだよね。行動できなくても、自己主張はすべきだって思う。なぜなら、声に出さなければ、思いは伝わらないし理解もされない。
でも、主張するのはきっと日本人の気質には難しいことは理解しているつもり。それは、私自身が難しいから・・・

 それでも、今GABONで生活している間は主張しなければ生きていけない・・・

 

 結局、今回のテーマ『日本は本当に治安のよい国なのか?』については、答えが出ない。
 クーデターや紛争などがないという点では、「日本は治安が良い」と言えるかもしれないな。でも、犯罪ということについて言えば、昔と比較すれば犯罪頻度や内容が悪質化している。また、老若男女問わず、簡単に人を殺めてしまえる人がいる状況にあることは言うまでもないかな。

 こんなに日本、命には限りがあるそんな誰でも知っている事実を、他人の都合で侵されることは決して許されるべきことではない。そして、世界中には生きたいと願ってもそれが叶わない人たちが多くいる。
 だから生きるという権利だけは誰かが侵していいものではないよねって、医療の現場にいるとより強く思い、世界が常に平和であることが大切だって、そんな当たり前のことを日々痛感している・・・

 
次回のテーマは「日本は本当にきれい?
について書こうかなぁ~って今は思ってます。
 では、『令和』も平和な時代であることを祈って・・・

               『令和』の元号に込められた想い(首相談話より引用)

        春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが

        明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることが

        できる、そうした日本でありたいとの願いを込めて。