Gabon Matin -ガボンマタン-

青年海外協力隊2018年1次隊ガボン隊員のリレーブログ

隊員総会

助産師のまみむが日本に任国外旅行で日本満喫中なので、

今回は順番を変えて、私おこめが担当します。

 

私たち青年海外協力隊&シニアボランティアは、年に2回ほど全隊員が集合し、JICA事務所からの話や各隊員の活動報告などの時間を設ける集まりがあります。

 

1月、ガボン隊員の総会が開催され、私はその総括サブで働いたので今回は総会についてお話します。

 

準備を始めたのは10月でした。

 

まずは会場の選定。

JICAの決まりで、会場の見積もり競争をしなければならないので、

中に入ってみたいという興味で立派なホテルで見積もりをとり、

あまりの値段の高さにドン引き、

↓ ドン引いた高級ホテル

 

本命であるCAPAL(カパル、日本が無償資金援助したお魚市場)でも見積もりをとり、

庶民的な値段に安堵し、

↓庶民の味方CAPAL

CAPALで決定しました。

 

CAPALの会議室を使用することになりましたが、会議室といっても

机やいすはありません。

大きい窓があるので開けた海を見ることは出来るけれども、プロジェクターを使用するには明るすぎる。

 

ということで、まずは何脚の椅子、テーブルはいくつ、カーテン、プロジェクターは借りられるかという一からの会場設営準備が始まりました。

 

そしてもう一つ、大きい仕事が「大使館職員の方々との昼食会」

この準備がもう…、もう…

 

まずは、使用テーブル、椅子、ブッフェ用のテーブルの数決め。

大使をそこらへんの安い椅子には座らせるわけにはいかないので、どんなイスかの要望からスタート。

実物も無ければカタログも無い、ガボン人と日本人のお互いのイメージのみでのやり取りに不安が押し寄せました。

実物を見るまでは、恐怖でした。

 

次は食事のメニュー決め。

CAPALにはおばちゃんたちの組合があり、このマダムたちが市場のすぐ隣で料理を売ってくれます。美味しいんですこれが!

↓組合のマダムたち

↑なんかの魚のブイヨンとなんかの魚の網焼き(美味しいんですほんと~)

 

総会では向こう側がメニューを提示してくれると思いきや、こちら側が料理をリクエストするという流れ。

メインとなる料理をいくつか、付け合わせの内容、サラダの種類、デザートの種類、飲み物の銘柄まで、こちら側が細かく提案。

レストランで出るような料理ではなく、ガボン料理を中心にリクエスト。

 

そして、今回の総会の最大の難関、

「13時までに料理を仕上げて会場に持ってくること」

これをもう、何十回言ったかというくらい、言いまくり、

大使を待たせるわけにはいけない、日本人は時間に厳しいと伝え、

マダムに念を押して押して押しまくりました。

 

幸いだったのは、このCAPALにはJICAの専門家の方が働いているので、彼が全ての工程を見届けて、後ろからもサポートしてくださり、不足している点は補ってくださるという点でした。

もう、感謝感謝です。

 

このCAPALとメールのやり取りを沢山し(総括の先輩がやってくださりました)、

会場にも何度も足を運び、

話し合いを何度もし、

家に帰っても何度も総括と話し合いと準備をし(家が隣同士でラッキー)、

迎えた総会前日。

 

16時に、椅子、テーブル、カーテンが届くはずが、

さすがアフリカ、来ません。

全然来ません。

 

CAPALの偉い方々も焦り始め、

業者らしき人が来たと思ったら、窓のサイズを測り始め、

「え!今からカーテン準備始めるの?」と衝撃を受け、

私たち総会係も「これはやべぇやつだ」と焦り&諦め始め、

CAPALがテーブルの業者に「今どこだ!」と確認の電話をしたら「ちょうど出たところです」という返事が返ってきたらしく、

「いや、出たってどこを出たんだよ」とみんなで突っ込み、

総括とサブの私だけ残って他のみんなは家に帰ってもらおうとしたその時、

3時間以上の遅刻でやっと来ました。

 

そこからボランティア総会用の会場セッティングをし、

電子機材は盗難の可能性があるので全て引き上げて、無事帰宅。

 

家に帰っても準備を深夜まで行い、

カーテンは業者が夜に作業するということですが、大雨が降っていたので、100%業者来ていないだろうという予測でこちら側でもアフリカ布を準備。

 

そして、当日。

 

物が沢山なので朝7時にボランティアが良く使うタクシー運転手を頼んでいましたが、

はい、ここでもアフリカ時間登場。

来ません。

全然来ません。

私マジギレ。

「いまどこー!」という怒りの電話をかけ(かけたのは総括)、

40分遅れで到着。

 

会場に到着すると、カーテンの業者がカーテンを取り付けている最中でした。

来ていることに感動。

 

機械やら何やらを急いで準備し、

時間通りに日本人たちは集合し、

時間通りにスタート。

 

日本人最高。

 

総会は1人10分で先輩隊員の皆さんが活動報告をしたり、

その他係の話し合いをしたりなど、

パソコントラブルにはあいましたがPC隊員の皆さんに助けて頂き、

時間通りに終了。

日本人ほんと最高。

↓トラブルにすぐ対応してくれたPC隊員さん、さすがです。

 

 

さあ、ここからが勝負の始まりです。

 

 

まずは会場設営。

 

食事が出来るように不要な物は片付け、円卓設置と、それに合わせて椅子設置、ビュッフェテーブルの設置、テーブルクロスや飾りなどなど設置祭り。

ボランティア全員で設置したのですが、あまりのスピードと勢いにガボン人ドン引き。

 

そして最大の難関、料理!

 

なんと、準備出来ていました!10分遅れで!

 

遅れるだろうという予測で、必要になる時間より30分早い時間をマダムには伝えていたので、想定の範囲内の遅れで一安心。

 

が、しかし、

 

料理の内容が全然違う...

 

話し合いのときに料理の内容を聞かれたから答えたのに、違うじゃないか。

サラダないし、デザート違うし、付け合わせも違うし、メインは少ないし、

あ~~~もう~~~~~涙

 

後で知ったのですが、時間通りに作ることが相当なプレッシャーだったそうで、メニューを変えたそう。

 

おうぅぅ、そうだったのか。

異文化とは、お互いに難しくストレスを感じるものであると痛感。

 

いざ昼食会がはじまると、おおむね段取り通り。

 

↓会場の様子(華やかですよね~!)

楽しんでもらいたいという思いで色々な企画を準備してきましたが、

スライドショーも余興も大盛況で終了。

私も踊りました。

ピンク色のアフリカ布で衣装まで作ってperfumeのチョコレートディスコをおどりました。

写真は割愛。

 

大使館の方々も楽しんでもらえたようで安堵。

特に普段食べないガボン料理を食べられたようで良かったそうです。

 

長い長い長い作業でしたが、

無事に終えることができました。

 

日本では簡単に済むことが、ここではそうはいきません。

日本スタイルをアフリカで実現するのは、難しいことです。

相当な労力を使いますが、それはお互い様。

異文化理解を深めることができました。

 

さて、次回の総括は私です。

またCAPALでやってという声を沢山頂きましたが、次回は違うところでやります(笑)

 

 ↑ 海からのCAPAL

 

では、次回はまみむです!